2019年1月8日記(9日訂正)
2019年1月8日、Amazon.co.jpにて投稿・掲載されていたユーザー・レビュー(日本実業出版社より出版された唐沢貴洋弁護士のインターネット犯罪被害体験記「炎上弁護士」への書評)が、何者かにより消されるという事案が発生しました。おそらくは不正アクセスによるものと思われます。前掲書へのレビューがレビュワーである私に無断で、かつ私の意思に反して消去されるのは2回目です。私は前掲書をアマゾンで購入し、2018年12月31日未明に最初のレビューを投稿し、掲載され、即日1件の参考になった票をいただきました。が、同日夕方には1件の参考になった票とともにレビューが消失しているのを確認し、2019年1月7日に再度レビューを投稿しました。その後、確認した限りでは3件の参考になった票をいただきましたが、同年同月8日夕方には全ての参考になった票とともにレビューが再び消失しているのを確認しています。このような形で言論が抹殺されることに対しては強い憤りを覚えます。犯人には厳重に抗議します。
そもそも、私がこの種のインターネット犯罪に現実に遭遇したのは2002年からです。それまでも、新聞記事などで不正アクセスに関する記事(不正アクセスという用語が使われたものではなく「このパソコンは覗かれている」として設定を変更したという、ある大学内で起こった事案について紹介した新聞記事) は読んだことがありましたが、実際に遭遇したことは2002年まで、ありませんでした。が、2002年に当時出入りしていたチャットルームでログが消される事案が発生し、同じ頃、私の当時のハンドル名でなりすまし投稿が行われたのを機に不審な出来事が相次ぐようになります。2003年には未投稿の文章がなぜか匿名掲示板に匿名者の投稿として、そっくりそのまま投稿される等の事案が発生し、警察に相談していますが、当時の警察は何も異常を検知することなく、私は警察力に頼ることを断念し、1年間、一切のインターネット投稿を休止し、2004年の1年間はROM(Read Only Memory、読み取りのみの利用のこと)に徹しました(例の「遠隔操作事件」で警察が大きな非難を浴びるよりも以前のことです)。おそらく、警察が検知できなかっただけで、実際にはキーロガー(キーボード入力情報を盗取するクラッキング・ツール)的なものが使われたか、中間者攻撃(通信の中途に侵入して情報を傍受したり改ざんしたりする、インターネット攻撃の一種)が行われたのだろうと今でも思っています。2005年に再びインターネット投稿に戻りますが、やがて、再びハンドル名を盗取されて、なりすましによる捏造投稿による名誉毀損的な被害が再開します。なりすましによる捏造投稿は現在でもエゴサーチ(自分の名前でインターネット検索すること)すると出てきて精神的苦痛は続いています。その意味では、唐澤弁護士と同様の被害を受けているわけで、成りすまし投稿が残存する限り、私は、日々損害が発生し続ける継続的不法行為の被害者として、損害賠償請求権を失うことはないと考えます。訴訟可能な程度に加害者の居所等が判明すれば実際に損害賠償請求をするかもしれませんが、むしろ、犯人には自らそのなりすまし投稿の数々を抹消して、反省の意を示してほしいと思います。私が犯人らを許すことがあるとすれば、そうした被害回復が行われることが大前提であり、なりすまし投稿が現存する状況で許しなどありえません。そうした犯行には断固として抗議し続けていきます。
Shigeaki Kusakai/草皆 茂顕